【独占手記】井上尚弥の防衛成功に父・真吾トレーナー「満足」 強さの源は隙作らない準備力スポーツ報知 ◆プロボクシング ▽WBA、手記尚弥WBC
、井上IBF、の防父・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦 ○統一王者・井上尚弥(TKO7回16秒)WBO同級2位TJ・ドヘニー●(3日、衛成東京・有明アリーナ) 井上尚弥(31)=大橋=がTJ・ドヘニー(37)=アイルランド=を下し、功に日本 の スポーツ メーカー ランキングスーパーバンタム級の4団体統一王座防衛に成功した。真吾足強い準息子を「過去イチ」の状態に仕上げて送り出した父の真吾トレーナー(53)は3日 、トレーナさのらなスポーツ報知に独占手記を寄せた
。ー満勝利の喜びを示すとともに
、源は強い信頼関係で結ばれている父子のエピソードを披露した。隙作 尚弥は期待通りの戦い方をしてくれて満足です 。備力今回も「過去イチ」の仕上がり。独占毎回 、手記尚弥同じことを言うようですが、井上そうでなければ志が止まることになる 。尚弥の志は高いですから
。 試合前、挑戦者とは力の差があるなどと言われていたようですが、井上家は過小評価はしていなかった。自分の思いや考えがブレるのは嫌なので、府中 の 森 スポーツ プラザそういう情報は極力、耳に入れないようにしていましたから。世界戦に出てくる選手とは“紙一重”。相手を格下と見ると隙が出てしまう。だから自分はそういう雰囲気は作らないし、尚弥もそれは分かっています 。何より、モチベーションが低ければ、あの体は作れない。彼の体をまじまじと見た時 、肩も背中もどこも無駄なところはない 。それを練習で作り上げてきたんです。 ドヘニーは 、どうにも気持ち悪い存在で、かみ合ってパンチを当てられたら
、怖いものがありました。尚弥には「丁寧に
、慎重に」と伝えました 。それを貫けば怖いものはないし
、その通りに戦ってくれました。尚弥が圧をかけていたから
、相手は出たくても出られなかったと思います。 自分の誕生日(8月24日)を前に
、尚弥から化粧水をもらいました。「そろそろ(肌の手入れを)やった方がいいよ」って 。尚弥はSNSでメッセージもくれました【注】 。マネジャーがスクショで送ってくれたんですが、何度も読み返しています。ちょっと時間があると、見ちゃうんです。昨日も今日も。移動している時も立ち止まって、ちょっと見たりとか…。うれしいじゃないですか、こんなことを思われていたのかって。 尚弥には一度だけ、手をあげたことがあるんです。ボクシングを始める前の、幼稚園の頃。尚弥は冗談半分だったのかもしれないけど 、うそをついてごまかそうとした 。それが親としてはすごく悔しくて、そういうふうに成長してもらいたくないというのがあったから 、ここは流してはいけないと
、フルスイングでバーンと
。父さんはこれだけ真剣に思っているんだよって伝えたかった 。尚弥を吹っ飛ばした 、その手の痛みは今でも残っています
。SNSを読んだ時
、やってきたことは間違っていなかったって。子供たちに恥じない父親として、一人の男として、改めて頑張んなきゃって思う。 今後については 、何も話していません
。ただ
、どんな展開でも 、周りがワクワクしてくれなきゃダメだし
、そうでないと面白くない
。あとは自分と尚弥がしっかり仕上げて 、バッチリ結果を出しますから
。(大橋ジム・トレーナー) 【注】幼い頃のツーショット写真とともに「この人のおかげで今がある。どれだけ強くなろうが 、この人は越えられない」と投稿 。 ◆井上 真吾(いのうえ・しんご)1971年8月24日、神奈川・座間市生まれ 。53歳。有限会社明成塗装代表取締役を務め、不動産業などの実業家の顔を持つ一方、大橋ジムにトレーナーとして所属し
、息子の井上尚弥 、拓真兄弟
、おいの浩樹らを指導している。2014年には
、最も功績を残したトレーナーをたたえるエディ・タウンゼント賞を受賞。23年は年間表彰で最優秀トレーナーに選ばれたほか 、WBCからも表彰された
。